先述の記事で「こんな上司は嫌だランキング」をご紹介しましたが、やはり世の中には心の狭い人間と言いますか、余裕のない人がいるものなんですよね。

そういう人に対しては、「そういう人間なんだから仕方ない」と見切りをつけるなど色々と正しい対処方がなかったりします。

会社に長らくいるオジサンでこのシーズン新人社員教育をしている方もいらっしゃるでしょうけども、新入社員に「見切り」を付けられたりはしていませんか？

新入社員が入ると、よく一緒にOJT(先輩社員に新入社員が付いて回って仕事を覚える)などで経験豊富なオジサンが新入社員のお世話をすることがありますが、そこで新入社員に対するパワハラがよくある訳ですね。

当然、新入社員よりもその先輩社員は長らく会社にいる訳ですから、同僚の仲間など多くいて、立場的にも他の社員と寄って集って新入社員を陥れることのできるわけです。

まぁ色々な部分で新入社員は立場が弱い訳です。当然反論があってもなかなか言い出せない訳ですよね。それを良いことに強い立場を利用して頭ごなしに叱ったり、過剰に怒りを込めて叱ったり、悪意を持って傷つくような注意の仕方をするわけです。

ですが、これは立派なパワハラですよ。

指導は大切ですが、そこに相手を傷つけてしまうような言い方をしてしまっては、指導の内容よりも嫌な印象しか与えません。

『新入社員はわからないことがあったら聞け』とよく言います。これは嘘ですね。

実際に聞くと『この前にも言ったんだけど』『一旦自分で考えてから聞け』『ちょっと考えればわかると思うんだけど』などなど、一度も聞いたことがなくても言ってきたりします。

嫌味なこと言われると覚悟して質問しても最悪なのは、嫌味な事だけ言われて質問に答えてくれないことも多々あります。

そんなことを言われたらいざ、本当にわからないことがあったときに言い出せませんよね。

 

ここでオジサンに注意して欲しいのは、新人イビリをしていることで損をしていることです。

まぁ、確かに何も知らない新入社員をネチネチ言って自分の優越感に浸れるのもわかりますし、オジサンが若い男性をみると動物的に敵視してしまうのもわからないこともないです。

ただし、確実に新入社員をイビることは、損することを意味しています。

まず新入社員から見て上司(先輩社員)への信頼・評価が下がります。また、その光景を見ている同僚はどう思うでしょうか。

・・・・たぶんですが、「この人は人の上に立つ器量がない」と思われるでしょう。

人の上に立てるのは数人です。指導を口実に当の新入社員や後輩社員に対して嫌味な注意の仕方をし、苦痛に受けとめられていれば、確実に周囲の評価は下がります。

結局人の上に立つには立場が下の人たちから上の人たちまで評価されて自分が一段上に立てるのです。まぁ世の中には自分よりも立場が上の人しか眼中にない哀れな人もいますが・・・・。

自分のやり方や私情を挟むことなく、新入社員がどうすれば伸びるのか、この会社がどうすれば良くなるのかトータルで考える事のできる器の大きいオジサンになった方が人生楽しく有意義に過ごせますよね。